小学3年生の3学期。ついに引越し。オジさんからかよく覚えてないが行方知らずだったオヤジが女とオジさんの買った家にいたそうだ。なんでも壁よじ登って2階の窓から入ったそうだ。でもおかげでオヤジに会える。私は超嬉しかった。オヤジはいつもでっかいお茶碗みたいのにお茶を入れてタバコを吸って競馬新聞に赤丸をつけていた。
オヤジには借金癖があった。そのせいで借金取りが来ておばあちゃんやオジさんに迷惑かけてたそうだ。オジさんが借金返済した事もあるそうだ。
オヤジがどんな仕事してるか知らなかった。昔から喫茶店ばかりだったイメージだ。まれに買って来てくれるしょぼいオモチャ、超嬉しかった。腕相撲したりオセロしたりトランプしたり。家にいる時はよく遊んでくれた。オヤジはいつもオジさんにビビって私の部屋の窓から出入りしていた。一度オジさんから逃げるのに私の部屋のベッドの下に隠れていた事がある。知らなかった私はベッドに横たわっていた。突然ベッドが接している壁からコンコン音がし始めた。お化けが超怖い私は体から冷や汗が出て怖くて動けなくなっていた。更にぽんたか、ぽんたか、と私を呼ぶかすかな声。恐怖の絶頂だったがなんのことはないベッドの下にいたオヤジだった。オジさんに会うのが怖くて隠れていたのだ。引越してから半年も経たなかっただろうか。最後にオヤジが窓から出て行ってから帰ってこなくなった瞬間を覚えている。もうそんな事あって欲しくなかったのに。それから卒業するまで1度も帰って来なかった。
その頃は毎晩2階にいるオジさんにオヤスミを言うのが日課だった。頭なでてもらうのが嬉しかった。でも欠点があり短気なのだ。そのせいでおばあちゃんは私が中学になる前に引っ越すことになる。私もおばあちゃんについて行く。
嫌だった。小学3年生の3学期。超人見知りで超恥ずかしがり屋の私が。
登校初日の事をよく覚えている。教室に行くために私は階段を上がっていた。すでに何人かクラスメートが私を物珍しく付きまとって1人の女子が女の子みたいと言っていた。私はそう言われるのが嫌だったが、おばあちゃんはいつも長めの髪型にしていたからしょうがない。クラスでは多勢近寄って色々話かけてきた。私は心の中で来んな来んなと思っていた。とりあえず、いじめられないようにと思い行動していた。
体育の時間だ。後に知る事になるがうちのクラスの番長みたいなやつだった。私を押してクラス一可愛いと思っていた子にぶつけるのである。10回くらいされたところで私は泣いてそいつに襲いかかったのである。たぶん小学生になって1回もケンカした事ないと思う。そんな私が襲いかかったといっても腕をクルクル回して前進するだけだったような気がする。でもそのおかげで、もうちょっかいはされなくなったので、とりあえず良かった。その体育の時間は腕立て伏せと短距離走したのを覚えてる。体育の先生によくできるな。と言われたのを覚えている。
帰宅する時もう家の目前というところで男の子が声をかけて来た。隣のクラスの男の子だった。友達になろうよと言われた。誰も友達がいなかった私はちょっと嬉しかった。その子は犬を2匹飼っていたのだが、後にその犬のウンチを登校途中で思いっきり片足全面にくっつけてしまって、一回帰宅したことがある。引越した時犬が多い地域だな思っていた。
すぐ4年になってある男子のお腹を冗談で叩いて泣いちゃって、いっぱい謝ってたら、それから気に入られたらしくいっぱい遊ぶようになった。遊ぶときはたいがい彼のお小遣いの100円の半分50円くれてお菓子を一緒に食べたものだ。今思えば恩返ししてないな~。当時の私はまだ恩返しの概念がまだそんなに無かったのだ。ドッジボールやったりした。それ以外も何かしたと思うが覚えてない。たまにその子が私を小馬鹿にする時があった。殴り合いとかはしないが。頭に来た私は彼の家の外に置いてあった空の水槽を割ったのを覚えている。それを後日見るたびに後悔していたが彼は私が割った事を知らない。
もう一人一緒によく遊んでいた子がいる。基地を作って夜懐中電灯持って一緒にそこ行こうぜと約束した。しかし私は思いっきり寝ていた。するとどうだろう、その夜中に壁がドカンドカン音をかなでているではないか。何事かと思ったがその子が私の部屋の壁を思いっきり蹴っていたのである。私のおばあちゃんが帰るように言った。悪いことをした。
よく野球のメンバーとして呼ばれてた。行きたくなかったがイジメられるかもしれないと思うと行かざる負えない。行くのが当たり前になってしまった。それほど楽しくないのに、人のグローブを借りてやっていた。
その頃すごいデブのいじめっ子がいた。なんだか知らんが私をたまにいじめてくる。そいつに会わないようにしてた。そうだクラスにも2人いじめでもないが嫌いなやつがいた。学校からそいつらと帰ってきたのに、おばあちゃんにお願いしていないって言ってと言った。一緒に帰って来たのにいないとか有り得んのだが。
4年の時はいたずら小僧の私はよく先生に怒られてた。先生の机の横に席を付けさせられた事もある。体育の先生はおっかなく恐れられていた。1度怒られて思いっきり顔面にビンタをくらい両鼻から鼻血が出たことがある。美術の先生にゲンコツでおでこ打たれた事もある。今じゃありえない。もっと怖い体育の先生がいた。聞いた話ではスカートめくりした男子を机の上に立たせズボンはもちろんパンツまで下ろしたそうだ。その先生を一番恐れていた。
5年になった。1人短気なやつがいてしょっちゅ俺をたたいてたが、一回私を殴って目の下に青あざを作った事がある。その子は家に電話してこないでと言ってきた。よっぽど親が怖いのか。家に帰っておばあちゃんも特に何もいわず。電話もかけなかった。しかしそれからその子は私にというか誰にも短気じゃなくなった。結果良かった。
1年生の頃に自転車をもらったのだが練習してるのを見られるのが恥ずかしくて結局一回も練習しなかったんだが5年の終わりの頃か、ずっと乗れなかった自転車に乗れるようになった。メッチャ楽しくてずっと家の前を行ったり来たりしていた。一度みんなで水元公園に釣りに行こうということになり、自転車で行った。それまで自転車に乗れなかったので、いつも走って自転車のみんなについて行ってたのでジョギングは超早い方だったのだが、自転車で水元公園に行くのも足がガタガタになり帰りはまさかの足でまとい。走るのと自転車では使う筋肉が違うのだろう。
1度だけおじさんもおばあちゃんも家にいなくて家にいなくちゃならなかった時がある。超怖がりな私がトイレに行くのは大変なことだ。トイレの目の前まで行かなければ電気がつかないのだから。壁に背中をつけ周りを超キョロキョロしながら、ゆっくりトイレまで行ったものだ。後に自室の窓からオシッコするようになったが窓の前にササが生えているんだがオシッコのせいで枯れてきてしまった。オジさんに怒られるのでやめた。
オジさんの部屋には当時出たばかりの500円硬貨が入った容器があった。たまにちょっとずつならバレないだろうと、盗んでいたものだが。ある日お前取ってるだろうと言われ。そこからこりた私はあまり取らなくなった。
クラスには超可愛い性格も人気者の女子がいた5年生の時はみんな一緒に着替えてたのでその子の膨らみ始めたおっぱいをチラチラ見ていた。6年になって別々に着替えるようになってしまった。その子の事考えながらオナニーしてたのは当然だ。当時の私のオナニーは布団に股間を擦りつけるというものだった。他にも何人かネタになってた子がいたような気がするが覚えてない。2階の小部屋にオジさんのエロ本が置いてあってよくそれを見ながらオナニーしていた。
家近所にもクラスで2番人気くらいの女子の家があってそんなに一緒に痛いわけでもない男子グループがその子の弟と遊ぶと称してその子んちに遊びに行った事もある。ホントは女子と遊びたいんだろうが弟とみんな遊んでた。私ももちろん女子と遊びたかったがε=(・д・`*)ハァ…私に今の勢いがあれば。
イヤな行事に席替えがあった。自分は一緒になろうよと自分から言えないタイプだったので。誰かが呼んでくれるの待ち。しかしいつも最後まで選ばれないのでいつも変な班になっていた。一度一番可愛いその子の隣に決まった事があったが、ある男子が理由は忘れたが変わってくれと言った。断るとその子が好きなのがバレるのは絶対イヤなので席を変わったが、だいぶがっかりである。どこかのコンサートホールに行った時にその子の隣になった。超嬉しかったんだが、緊張してちぢこまっていた。手でもつなげたらメッチャ楽しかっただろうに、当時の私は好きな女子とは全く話せない目合わせるのも出来ないやつだった。
いとこが1年に何回かママと妹と来ていた。大好きだったいとこ。超おんぶや抱っこしたいのに恥ずかしがり屋がここでも発動。抱っこさせてとママに言えない。たまに向こうから言われると大喜びで抱っこしていた。一緒に廊下でスーパーボールで遊んだり。いとこをにらみつけておびえた表情になったところで微笑んであげると安心してニコニコするのを見るのがメッチャ可愛くて、そんな遊びをしてた。いとこが下りれないような高い所に乗せてバイバーイとして泣きそうになって行かないでって言ったところで下ろしてあげると安心する表情になるのが可愛くて、そんな遊びもしてた。いとこはトラウマかもしれないが。
1度だけ人生で初めて誕生日パーティーをやってくれたのを覚えている。メンバーは1人しか覚えてないが3,4人はいた気がする。家では誕生パーティーなどという風習は無かったプレゼントももらったこともあげた事もなかったが、パーティーしてもらってもなぜかそれほど嬉しくはなかった。
当時成績は悪い方だったが、1時期だけ気の迷いか参考書を買って勉強した事がある。それで自分だけ算数と国語で100点を取った事もあったが。ちょっと嬉しかったがなぜかまた勉強しなくなってしまう。褒められれば続けてたかもしれないが、おばあちゃんは褒めるタイプでもなかったからか。
クラスに脳の発達障害の男子がいた。5年になった時に一緒になったその子はよくいじめられていた。かわいそうに思っていたんだが、そのうち私もイジメのつもりはないがその子の行動が超イライラするのである。それで頭に来て叩いてしまったことも何回かある。悪いことをした。でも、その時分かった。最初の頃いじめてた男子の気持ちが。。相手の立場にならなければ分からないことは世の中に多い。
夏休みに動物のにエサやりの当番になったことがある。またそこでも超恥ずかしがり屋発動。人気が無いのを見計らってエサをあげていた。ニワトリだったかな。せっかく行っても人がいるとそのまま帰ってしまう事も何度もあった。
6年にもなるとよく万引きしていた。それほど罪悪感はなかったが、欲しいのにお金が無い。やるしかないという事になっていた。1人でやるか、1人万引き仲間がいて、彼と一緒にやるかだった。シャーペンなどを取っていたような気がする。1度スーパーで捕まった事があった。思い返せばこっそり見てたおばさんが私が目を合わせた瞬間思いっきり隠れたのに、私は何も思わなかった。万引き友達と一緒に事務所に連れて行かれ、初めてじゃないよな?と言われ3回くらいと言ったが、じつは十回以上やっていた。その時は学校に言われたらどうしよう、みんなにバレたくないと超ビビってたが結局誰にも知らせないでくれた。そこではもう万引きしなくなった。ちょっとでも稼げるアルバイトでもあればこんなみっともない事しなくて済んだかもしれないが。
川をはさんで向こう側が埼玉県そっちに1時間くらい歩いていくと着くホームセンターみたいな所があって、たまに行って万引きしてたような気がする。その辺に小山がありカブトムシ的な虫を捕まえてた。1度帰りが20時くらいになったことがある。玄関は閉まっていた。どうしよう、おばあちゃん怒ってるに違いない。でも、私の部屋の窓は開いててそこから入れた。すぐに電気も付けずに床についた。すぐに、おばあちゃんが見に来たのが分かったが、何も言わないで行ってしまった。
6年生の頃チンコに毛が生え始めてしまった。どうしようヤダ。そうだ剃ってしまえということでカミソリでしばらく剃っていた。
1度、頭がおかしくなった事があった。何かに追われているという強い感覚。私は夜、突然自室の窓から裸足で飛び出し、当てもなく逃げた。向こうから来た車に乗せてもらって逃げようと思って走ってくる車に手を振って近づいたが行ってしまった。家から400m位離れたところにある友達の家に行ってその子の家の壁と塀の間に隠れていた。しばらくして、私は何をしてるんだろうと我に返り歩いて帰宅して寝た事があった。
それほど一緒にいたいとも思わないタイプの友達だったが複数で遊んでいた事がある。もともと複数で遊ぶのが好きではなかった。ある日好きな子を言い合おうぜみたいな事になった。絶対に知られたくなかった。恐ろしく恥ずかしかったから。クラスでも恐らく一番人気のあの子。どうしようなんとかその場から去りたかったが帰る名案は思いつかなかった。そしてとうとう私の番。どうしよう。知られたくない。すでに2人くらい言っていたが。あろう事か私はウソをついた。逆にそのせいで変なことになったらヤダなとも思ったんだが。どうしても知られたくなくて。案の定次の日。クラスのある男子にからかわれた。誰だよバラしてんの、あれウソなのに。本人に伝わったらヤダなとも思ったが大したこともなく忘れ去られていった。
そして卒業。当日とてもさみしい気持ちになる。ここにもう来れない。あの子に会えないと。。女子との絡みもほとんど無かった6年間だった。