20年近く前、2人きりで住んでた私を育ててくれたおばあちゃんが死んだ時以来の私の人生で精神的ビッグイベント、忘れもしない今年2016年の2月2日に44年ぶりに出会ったお母さん。生後7か月で私の元を去ってしまったお母さん。
お母さんに聞いた妹の事。私のデタラメだった父親とすぐ離婚し数年後に結婚した次の旦那との間にできた娘。私の4歳下の妹の存在をお母さんから聞いた。
その時すでに乳がんのレベル4。ウソでしょ。せっかく知った妹の存在。小さい時から『兄弟がいたら良いな』とずっと思ってた。そんな私に妹がいた。『やった』と思ったのもつかの間。ガンのレベル4なんて末期ではないか。私の知識では今年中に死んじゃうんじゃないの?と思った。
お金稼ぎに超がんばってたお母さんのおかげで私と違ってお金には苦労してなさそうだった妹。最初は私とお母さんは苗字も違うし、くれるかどうかも分からないけど、『妹がいなかったらお母さんの遺産は全部私の物になるかも』と思いたくないが思っていたから、あまり妹の病気が悲しくなかった。
すぐに死んじゃうかも。『会わずに死んじゃったら後悔するかも』と思い会いに行くことにして、癌センターに行った。
初めて半分血のつながった40歳の妹に会った。そんな状況で会いたくなかった。だいぶ元気は無かったが、お母さんは最近では元気なほうと言っていた。
ディズニーキャラクターが好きだと言っていた。いっぱい話したかったがしゃべるのも大変らしいので5分程度で帰ることにした。私は妹に元気になってもらいたくて最後に『元気になったら3人でご飯食べに行こうね』と言った。結局それが最後の言葉になった。
容体が悪くなったのはそれから約1週間後、お母さんが言った。
妹が亡くなる2日前に病室に入った。意識も無く呼吸だけが苦しそうに響いてくる。切ない。。
それから2日後、亡くなった連絡が来た。実感した。『癌って本当に死んじゃうんだ』と。知り合いの誰も癌で死んだ人なんて1人もいなかったのに、まさか私の妹が。嘘であってほしかった。
遺体安置所に行きお線香をあげた。妹は寝ているようだった。ほっぺにさわった。
2日後、火葬場に行く前に棺桶に花を敷き詰めほっぺにいっぱいさわった。火葬場に行った。
火葬場の燃えさかる炎の音が心に強く響いてくる。とても嫌な空気だ。おばあちゃんの時は大泣きしてしまったが、さすがに一緒にいた期間も無いので大丈夫だった。
切ない。お母さんは変わってるからちょっと泣いていたが本当に落ち込んでいるのか分からない。
私は妹の事を強く考えると強く寂しい思いをしてしまうのでできるだけ考えないようにしている。
小さい時から一緒にいて、いっぱい助けてあげたり、可愛がってあげたりケンカもしたかった。『さちこはいい子だもんなー(*´▽`*)、さちこは俺が守ってやるからな(`・ω・´)』なんて言いたかったと妄想する。生きていれば今でも言えるのに、もう言えない。
もっと早くお母さんを見つけていればと後悔する。せめて3年前に見つけてれば妹を早く病院に行かせられたかもしれないのに『お母さんを見つけなければ良かったのかも』と思う事もある。
でも、一瞬でも妹に会えた事を幸せだと思うようにしたい。お母さんをその分大切にしたい。
妹の遺品を少しもらった。妹をそばに感じたかったから。
今後の人生がすばらしい物になりますように。今の状況では前途多難なんだが。。。
最後まで見てくれてありがとうございます。(*´▽`*)うれしいです。
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