出会わなければ良かったと思う事もあったが、やっぱり一緒にいてお母ちゃんに喜んでもらいたい。でも自慢の息子になりたいのに出来ない現実。
オバさん(親父の妹)にメールでお母ちゃん探しても問題ないのか聞いてみて返事が来た。44年前当時、超ボロかった一軒家住んでいたんだが。『その裏に細い路地があったの覚えてる?。そこに乳母車ごと置いていったのよ。あの人はあなたの幸せより自分の幸せを取ったのよ。出来れば会わないほうがいいと思う』とオバさんからメールが入った。本当かどうかわからないが。でも、もう会わずにはいられない。お母ちゃんに会いたくて会いたくてしょうがなくなっていた。
お母ちゃんにはその事については聞かなかった。もし本当ならお母ちゃんが心苦しくなるだろうから、困ってるお母ちゃんを見たくないから。
お母ちゃんは自分から言い出した。あなたを迎えに行かなかった理由はあなたが死んだと親父に聞かされたからだと言っていた。本当かどうか分からないが。本当だとしても戸籍を見ればそうでない事は明らかなのだが、お母ちゃんが困ったら嫌なのでその事について聞けなかった。
初めて会った日に言っていた。行ったら迷惑がかかると思ったとか遺産相続の事でちょうど探そうとしていたと言っていた。死んだ話と矛盾するんだが。。。
私がお母ちゃんにオヤジはほとんど家に帰ることは無かった。成人するまでに一緒に住んだのはせいぜい2,3年じゃないかなと言うと、やっぱりそうなんだと言う。私が妊娠してる時も生んでからも帰って来なかったと言っていた。親父のせいなのか。お母ちゃんがいなくなったのは。。
もう過ぎてしまったからしょうがない。
3人で普通の親子として楽しく生活したかった。どうやっても取り返せない過去。。
会うまではなんとも思って無かったのに。貧乏になってたら会うの止めよう、お金持ちになってたらちょっと援助してもらおうと軽く考えていたお母ちゃんの事を。
気持ちがおかしくなった。死にたいくらいに。
お母ちゃんに初めて会ってから次に会うまでの6日間、恐ろしく精神状態がおかしくなった。小さい頃の事を思い出すと、あの時お母ちゃんがいてくれたらどんなに良かったか褒められたり怒られたりお母ちゃんにしてもらいたかったと思い悲しくてしょうがない。抑えようとしても涙が出て生きてるのが辛くなる。私を育ててくれたお婆ちゃんが死んだ時と同レベルの苦しみが私を襲い、とても一人ではいられない。
数少ない友達にラインチャットやメールで会おうと誘うがみんな忙しい、やっと会ってくれることになったのが。昔モルモン教の教会の英会話で友達になったタイ人のオジさん。私の境遇を心配してくれる大切な友達。彼と食事に行き、ほんのわずか気持ちが楽になった。それから2日後にもカラオケに誘ってくれて一緒に行った。
タイ人の人と会った次の日にまたお母ちゃんに会った。その時にお母ちゃんの種違いの妹をいっぱいひっぱたいて育ててきて、娘に恨まれてるという話を聞き。私も一緒にいたらいっぱい叩かれてたかもしれないと思うと小さい時一緒にいなかった事が辛くなくなった。私の父方の親類3人とも私を叩く事など人生で2,3回しか無かった。
でもやっぱり小さい時にいなかった事はトラウマになり、小2位の時に見つけたお母ちゃんの載ってる青いアルバムを見ることは悲しくなるので見れなくなった。昔を懐かしむのにたまに聞いていた小さい時のアニソンや戦隊物の歌も悲しくなるので聞けなくなってしまった。落ち着いたらそのうち聞けるようになるのか。
種違いの妹
オヤジと1年ほどで離婚してすぐに結婚し娘ができていた。やった!私にも妹がいる。と思ったのも一瞬だった。これ以上のことは今は語れないのだが。
お母ちゃんをガッカリさせたくないので真実が言えない。
いま求職中であることは言ったが。貯金もあと2ヶ月分くらいしかないのに充分貯金あると嘘ついた。年金もろくに払ってないので44にして5年分くらいしか払って無いのに10年ちょっと払ったと嘘ついた。足もだいぶ調子悪いのにそんなんに悪くないと嘘ついた。本当は足どころか手も悪いのに。
もうすぐ働き始めないと金銭的にヤバイのに仕事休んでるこの7ヶ月で足が何度か治りかけたのにちょっと無理して結局、働き始めるまでに介護系の仕事なんてとても出来る状態にならないのが決定した。どう考えても座って出来る仕事しか出来ない。あと1ヶ月ちょっとで見つかればいいが。
足のせいで何度も死ななきゃならないと思うほど精神的に落ち込んでるのに、お母ちゃんは頑張って働いて初給料で食事にでも連れてってと私にプレッシャーをかける。お母ちゃんに会いたいのに一緒にいたいのに。今後お母ちゃんと会うのが苦痛になってしまうかもしれない。
とにかく今は私にとってお母ちゃんは一番大切な存在。もう絶対に離れたくない。いっぱいお母ちゃんが喜ぶことしたい。俺を育ててくれたお婆ちゃんが死んだ時に、人生でお婆ちゃんに何もしてあげなかった事に恐ろしく後悔した時のようになりたくないから。
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